DeFi、NFT、Web3、最近この辺のワードよく耳にするけどいったいなんなの?
それらのワードの土台にあるのがイーサリアム。
まずはイーサリアムから理解するところから始めよう!
この記事を読めばイーサリアムについてざっくり理解できるようになるよ!
イーサリアムとは?仕組みは?誰が作ったの?
イーサリアムとはブロックチェーン技術に「スマートコントラクト」をを組み込んだ分散型のプラットフォーム。
そしてそのプラットフォーム上で、ガス代(手数料)として使用されるのがETH(仮想通貨)。
暗号資産取引所で購入するのはETH(イーサ)のほうですね!
スマートコントラクト
簡単に言えば、契約自動実行システム。
スマートコントラクトでは契約内容とその条件をプログラミングしておき、条件を満たすと自動で実行してくれます。
スマートコントラクトのメリットとしては
- 条件を満たした者同士の自動プログラムで契約成立するため、未払いなどが起きず信頼コストが低い。
- 仲介業者などを必要とせず、直接本人どうしでやりとりが成立するため契約に関する手数料が必要ない。(ガス代は別)
- プログラムの自動の実行のため、改ざんや不正などのリスクが少ない。
そして、デメリットも記載しておきますね。
- ブロックチェーン上で公開される透明性により、取引履歴などが隠せないというプライバシーてきな問題。
- 脆弱性の検証が難しく、後から修正ができない。ブロックチェーン上で公開されたスマートコントラクトは修正不可能なので、脆弱性があった場合に悪用される恐れがある。
ガス代
仮想通貨には、送金などの取引を行った際に承認作業を行なってくれたマイナーに手数料を払う必要があります。
イーサリアムの場合この送金の他にスマートコントラクトを実行する際にも手数料がかかります。
この手数料のことを「Gas(ガス代)」と言っています。
利用者がGas Priceを自由に設定します。マイナーはガス代が多い方が儲かるので高く設定するにつれて優先的にマイニングされます。
逆に低すぎる設定にするといつまでたっても取引が成立しない可能性もあります。
そしてガス代の上限値をGas Limitと言います。
上限値を超えると取引が成立せず、未満だと残りが変換されます。
ガス代の最大値=「Gas Price × Gas Limit × 0.000000001」
イーサリアムの背景
イーサリアムを開発したのはヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)という天才。
10代でビットコインマガジンという雑誌を創刊し仮想通貨業界で有名になり、
19歳でイーサリアム開発、その仮想通貨であるETH(イーサ)をビットコインに次ぐ市場規模にまで拡大させました。
ある時期のヴィタリックはMMORPG「World of Warcraft」にハマっていました。
そしてWorld of Warcraftの運営が改悪アップデートをしてしまった際に彼は中央集権の恐ろしさを知ったそうです。
2011年ごろ、時給1.5ドルでビットコインに関する記事を書くうちにビットコインの非中央集権型のシステムに魅力を感じてきた彼は
銀行などの中央集権を介さずに、手数料がかからず世界中に送金できるビットコインのシステムを
他のあらゆるモノにも応用できるのではないか?と考えイーサリアムが誕生したそうです。
きっと他のあらゆるモノの中に「World of Warcraft」も入っていたのでしょう(笑)
ビットコインとの違いは?
ビットコインに関してはこちらの記事で解説してます。
主な用途の違い
仮想通貨の王者ビットコインは、ブロックチェーンによって非中央集権を実現した決裁手段です。
そしてこのシステムを決裁手段以外にも応用できるようにしたのがイーサリアム。
イーサリアムではブロックチェーンを利用してアプリの開発が可能です。
そういったアプリのことを「Decentralized Applications(分散型アプリ)」略して「Daaps」と呼びます。
Daapsには金融、不動産、ゲームなどさまざまなモノがあります。
汎用性
ビットコインが決済や送金しかできないことに対し、
イーサリアムはもともとアプリケーション開発を目的にしているため、先述のDAppsやDeFi、NFTなどさまざまなものに汎用できます。
アプリケーションの開発を行うこともでき、さらに仮想通貨としても機能しています。
ブランドのビットコイン。機能性のイーサリアム。
送金スピード
ブロックチェーンでは、ひとつの取引を成立させるためにマイニング(承認作業)が行われます。
ビットコインではそのマイニングの頻度が「10分に1回」なのに対して、
イーサリアムでは「15秒に1回」となり速度の違いが段違いです。
発行上限数の違い。
ビットコインは発行上限数が2,100万枚と決まっており、供給量はどんどん減っていきます。
投資目的として、どんどん価値が高まっていく可能性が非常に高いということです。
それに対しイーサリアムには発行上限がありません。
ビットコインより安定した価格を維持しやすいというメリットもありますが、今後枚数が増え続けて価値が下がる・大幅なインフレが起こる可能性がある。というデメリットも同時にあります。
コンセンサスアルゴリズム
中央集権的な管理者が存在しないブロックチェーン技術において、システムが食い違った際に矛盾なく合意をえることが困難になります。
そのような状況下でも合意を取る方法。整合性を確認するルールのことを「コンセンサスアルゴリズム」といいます。
みんなで帳簿をつけてるから、誰がつけた帳簿が正しいやつかを判断しないとってことか。
この記事執筆時点(2022年2月)ではビットコインもイーサリアムも同じコンセンサスアルゴリズム「PoW(プルーフオブワーク)」を採用しています。
PoWとは
多大な計算量を一番最初に解いたマイナーが取引を成立させる権利を獲得して仮想通貨(ここではETH)をもらう。
誰でも参加できる計算競争。
しかしPoWはマイニング自体に大きな電力消費を費やす上に、マイナーが重複するので膨大な電気量を使います。
そこが環境面で問題になっており、イーサリアムはPoS(プルーフオブステーク)へ以降することを表明しています。
PoSとは
PoWの代替システム。コインの保有量によって承認権を獲得する確率があがります。
コインをたくさん持っている人が承認権を獲得。
DApps
DAppsの特徴として
- 条件を満たすとプログラムが自動で動く。
- 非中央集権型
- オープンソースで透明性が高い。
現状ほとんどのDaapsはイーサリアムのプラットフォーム上で開発されていて、多彩な種類が存在しています。
下記サイトからいろいろなDAppsを見ることができます。
イーサリアムの問題点
イーサリアムの将来懸念されている問題として、スケーラビリティ問題があります。
イーサリアムは取引の承認を短時間で済ませることが可能ですが、今取引量が増えればもちろん承認に時間がかかるようになります。
イーサリアムのブロックチェーンで取引できる1回の情報量には限界があり、今後取引が増えるにつれてスピードの低下・ガス代の高騰化が起こります。
イーサリアムが広まれば広まるほどこの問題は深刻化していきますので、そのための対策が必要になってきます。
イーサリアムは今後どうなるか?将来性は?
イーサリアムの価値は今後間違いなく上がっていくと思います。
現在よく耳にするようになってきたWeb3やNFT、これらが世界に浸透するのももはや時間の問題です。
そしてこれらの土台となっているのがイーサリアムであり、GAFAがインターネット時代の覇者になった時のようなイノベーションが起きようとしています。
このことからイーサリアムの価値が下がっていくことは考えにくく、価値が上がる。というよりは生活において当たり前の存在になる。と言ったほうがいいかもしれません。
現状はまだスケーラビリティ問題などの課題を抱えており、GoogleやMeta(旧Facebook)などの中央集権型のプラットフォームを凌駕する力はありませんが、将来的にそれらを圧倒する力を秘めているのは間違い無いです。
現在イーサリアムはPowからPoSへ移行を行うアップデートフェーズにあり、このアップデートが完了するとより一層安全性と持続性が高まります。そして大きなニュースになるので、イーサリアムの価値が上昇するのは間違いないです。
イーサリアムの生みの親であるヴィタリック氏も現役でバリバリ開発にコミットしてることからも、成長曲線に乗ってることに説得力が増します。
まとめ
ここまで記事を読んで、イーサリアムの仕組みや可能性がわかってきたのではないでしょうか?
イーサリアムはまだまだ成長過程で、これからさらに盛り上がっていくことは必然でしょう。
現在(2022年2月)1ETH=36万円くらいですが、1年前は1ETH=19万円くらいです。
価値が上がっていってる現状、この記事を読んでる今が一番安いです。(煽りですすいません。)
気になったかたはとりあえず積み立て(めちゃめちゃ少額でできます)からでも始めてみては??
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